モールド加工

コイル製作後のモールド加工とは、エポキシ樹脂やシリコン、ポリウレタンなどをコイル回りに流し込んで硬化させる加工です。コイルの保護、電気絶縁、耐熱性、および耐環境性の向上を実現し、外部環境からの影響や損傷からコイルを守ることで、製品の信頼性と寿命を向上させる重要な工程です。

モールド加工工程

モールド材料選定、モールド用治具の作成

まずはモールド加工に使用するモールド材料の選定を行います。弊社では樹脂メーカーと技術協力体制を構築していますので、材料選定のご提案から対応しています。またモールド用の治具も自社内で設計製作対応しておりますので、治具にヒーター内臓で加温設定するなど、細かなカスタムにも対応しています。

材料流し込み、真空脱泡

製品周りにモールド治具をセットし、モールド材料を流し込みます。その後真空脱泡装置にワークを入れて、真空脱泡を行います。

データ計測、仕上げ

モールド材料を真空脱泡している過程については、ワーク、治具の温度データなどを計測しておりますので、必要に応じてデータをお渡しします。真空脱泡後はモールド内の材料が均一で気泡が排除されたことを確認し、必要に応じて余分な材料を取り除き、製品を仕上げます。

大型ワークの真空脱泡工程

大型ワークの真空脱泡に対応できるように、自社で作業可能ワークサイズ(420×420×H500mm)の真空脱泡装置を設計製作しました。(※弊社ワーク固定台高さ150mmを使用の場合は、可能ワーク高さ350mm)

試してみたい作業も臨機応変に対応しますのでご相談下さい。

上面大窓から内部監察が可能

脱泡状態が近くで確認できる
作業内容をその場で判断して色々と試せる

チャンバー寸法
内容積600×600×H600mm(≒216リットル)

真空ポンプ(VD40C(アルバック))
排気速度(40/50Hz)(L/min)67-/800 チャンバー内真空「‐0.095MPa」到達時間「90s4」